こんばんは。今日は8月の満月。今夜も、西表島からエシカルラジオお届けします。
(2022年8月12日19:30〜配信スタート)
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#09 星が教えてくれること
よく晴れた夏の夜、西表島で見る星空は、
まさに「満天の」と呼ぶにふさわしい。
南の空から東側の頭上にかけて
ミルクをこぼしたようにぼんやりと広がっている帯は、
島の言葉で「てぃんがーら」と呼ばれる天の川。
赤い一等星を持つ蠍座や、夏の大三角形もあるけれど、
星の数があまりにも多すぎて簡単には見つけられない。
それもそのはず、西表島は88ある星座のうち
84もの星座を観測できる日本でも数少ない場所のひとつ。
晴れた日には、なんと4等星まで見えるのだ。
砂浜に寝転んでしばらく空を眺めていれば、
苦労もなく、いくつもの流れ星を見つけることができる。
こんなにも美しい星空を、島の人は毎日見ているのかなぁと
あるとき聞いてみたら、「普段はあまり星は見ないよ」というその人は
「どうしても困ったことがあるときには、天を見上げてお願いするよ」
と、話してくれた。
降るような無数の星々に包まれて感じるのは、
大きな大きな宇宙の中の、自分の存在のちっぽけさ。
今、見ている星のきらめきが何万年、何億年も前に放たれた光だと思うと、
星の瞬きほどの「一瞬」しかない自分の人生を、
もっともっと楽しまなければと思うのだ。
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