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2023年4月15日に、Us 4 IRIOMOTEは4周年を迎えました。


「西表島の明日のために、私たちにできること」をテーマに、2019年にスタートしたUs 4 IRIOMOTE。発足のきっかけとなったのは、「美しい西表島の自然を未来に残すために、アウトドアシューズメーカーとしてできることはないか」という、アウトドア・フットウェアブランドのKEENの想いでした。2018年に前身であるプロジェクト「Protect Iriomote」がはじまり、西表島で自然保護や文化継承に奔走する島の方々のお話を聞くなかで、「Us 4 IRIOMOTE」のコンセプトが生まれました。


その想いに共感・協力してくださった地域のみなさま、団体・企業のみなさまと協業しながら、沖縄県をベースにするスタッフが事務局の中心となって様々な取り組みを展開しています。Us 4 IRIOMOTE事務局から、これまでの4年間の活動とこれからについてレポートします。

 

激変する世界の中で模索した4年間

Us 4 IRIOMOTEは、2019年から西表島で自然保護や文化継承活動を行うパートナー団体の活動サポートや、「GO ETHICAL」をキーワードに掲げて、旅先での敬意と思いやりを忘れない「エシカルな旅」の啓蒙活動をさまざまなカタチで行ってきました。コロナ禍や世界自然遺産への登録など、西表島が大きく変わる節目のときに、島の外にいる「私たちに何ができるか」を模索し続けた4年間でした。


この活動を支えてくださっている西表島の皆様、そして、この活動を応援してくださっているサポーターの皆様、関係者の皆様にこの場をお借りして、心からのお礼を申し上げます。



「GO ETHICAL」をキーワードに、旅先での意識と行動の変革を呼びかけてきました



映画「生生流転」が繋げてくれた、たくさんの出会い

さまざまなことがあった4年間でしたが、最大のトピックは、2021年7月に公開したドキュメンタリー映画『生生流転』の制作です。「まずは自分たちが西表島のことを知ろう」と、世界遺産への登録が決定する直前の西表島に約3年間通い、島の自然と人々の営みを記録し続けた本作品は、西表島の豊かな自然が人々の暮らしや文化と共にあることを私たち自身が学ぶきっかけとなりました。


映画は「いつでも誰でも気軽に見れるように」と、2021年7月にYouTubeで無料公開。クチコミで視聴の輪が広がって、約1年後の2022年8月には再生回数が10万回を突破しました。西表島に行く前に見てほしい「エシカル・トラベル・ムービー」として、現在もじわじわと視聴を伸ばし続けています。



この映画からつながったご縁で、ラジオやテレビ、雑誌など数多くのメディアにも私たちの活動を取り上げていただき、皆さまからの「大きなスクリーンでみんなで見たい」という声から、各地での自主上映会の動きも広がっていきました。これまでに福岡、東京、そして、西表島と同じく世界自然遺産エリアのある沖縄本島・やんばるや、北海道・知床でも上映会が催されています。



世界自然遺産エリアにある知床財団「知床自然センター」の巨大スクリーンで『生生流転』を上映。西表島のある竹富町の姉妹都市、斜里町の皆さまにお楽しみいただきました



どんなに時代が変わっても変えてはいけないこと


私たちにとって「西表島の父」のようなかけがえのない存在であった、郷土歴史家の故・石垣金星さん


映画の主たる登場人物であり、2022年6月に急逝された西表島の郷土史家、石垣金星さんを偲んで、同年9月には『生生流転 -西表島の自然と暮らし-』展(東京・渋谷ヒカリエ)を開催。追悼編として上映した特別編『生生流転 -宵の明星-』は、10月に「京都国際映画祭」でも特別上映されました。


『生生流転』をご覧になった金星さんが「これは僕の遺言みたいなものだね」と、Us 4 IRIOMOTEのスタッフに伝えてくださった言葉を忘れずに、金星さんの想い、そして「どんなに時代が変わっても変えてはいけないこと」を、これからも伝えて続けていきたいと思っています。



東京・渋谷で開催された『生生流転 -西表島の自然と暮らし』展。石垣金星さんを偲ぶ写真や愛用品などが展示され、多くの方にご来場いただき、交流することができました



敬意と思いやりを忘れない「エシカルな旅」を西表島から


観光客である私たちが「西表島の明日のためにできること」として、プロジェクトの発足当初から掲げているのが「エシカルな旅」というコンセプトです。エシカルとは、直訳すると「倫理的な」という意味になりますが、Us 4 IRIOMOTEでは「旅先への敬意と思いやりを忘れない旅」として、1人ひとりの意識と行動の変革を提唱しています。



Us 4 IRIOMOTEが提唱する「エシカルな旅でできること」の一例。一人ひとりの思いやりのある旅が未来へと繋がっていきます


たとえば、現地の環境に配慮した持ち物やツアーを選ぶこと。自然はもちろん、人々の暮らしや他の観光客にも敬意と思いやりをもった旅をすること。その土地ならではの生き物の生態や、歴史や文化まで興味を広げて多面的な旅のプランを立てたり、時間に余裕のある時には、ビーチクリーンのような「小さな恩返し」をしてみるなど。


Us 4 IRIOMOTEでは、こうした旅を西表島で実際に体験することができる「エシカルな旅」のプログラムを企画し、旅行会社や学校への提供や、メディアの取材コーディネイトなども行ってきました。



2021年冬に実施された日本トランスオーシャン航空(JTA)の「エシカルツアー」では、島の染織文化の体験プログラムなどを提供しました


自然の中での「エシカルな行動」を学ぶ

また、西表島でガイド業に携わっている方々に向けて、世界94カ国に広がっている国際的なアウトドア倫理プログラム「Leave No Trace」(以下、LNT)のトレーナー資格習得コースを2度に渡って開催。2023年2月には、有資格者向けのブラッシュアップコースも初開催され、LNTの7つの原則に沿った環境配慮のテクニックを、西表島に適した内容にするための議論も交わされました。


参加者からは、「決められたルールを守るだけでなく、エシカルな行動がなぜ必要なのかを、主体的に考える良い機会になった」「ガイド同志で話し合う機会はあまりないので、それぞれの考え方を聞くことができて良かった」といった声もあがり、観光客を受け入れる側の共通認識の重要性を感じました。


2023年2月に「Leave No Trace トレーナーコース/ブラッシュアップコース」を3日間に渡り開催。西表島のガイドの皆さんが、国際基準のアウトドア倫理プログラムを学びました




満月の夜に、西表島からお届けするポッドキャスト


さらに、2022年からは、西表島の自然と暮らしへの理解を深めるために、島の季節の巡りに沿った「エシカルな旅のコラム」を月のリズムでお届けする音声コンテンツ

Us 4 IRIOMOTEエシカルラジオ」の配信もスタート。2023年5月からは内容を一新し、西表島にゆかりのある皆さまへのインタビューや島の音楽など、新たなコンテンツを配信していきます。


満月の夜に、西表島からゆるやかに配信するポッドキャスト、「エシカルラジオ」も配信開始から1周年を迎えた


5年目は、自然とアートを通じて「エシカルな心」をととのえる旅へ


5年目となる2023~2024年、Us 4 IRIOMOTEは一般社団法人化を目指します。活動の理念はこれまでと変わりませんが、西表島への旅を持続可能なものにするために、責任を持って旅するツーリストになるための情報発信や体験プログラムの開発などを、サポート団体との連携によって、より具体的、実践的なカタチで進めていきます。


そのキーワードとなるのが、「自然とアート(芸術)」です。


「エシカルな旅」は旅先での倫理的な行動を求めるものですが、その根底にある思いやりや敬意といった「エシカルな心」は、1人ひとりの心のありようから発せられるものです。私たちは、美しいものを美しいと感じられる「感性」や豊かな「情緒」を育むために自然とアート(芸術)が必要不可欠であると考え、アートを通じて「エシカルな心」をととのえる体験プログラムなど、西表島の新しい価値創造にもチャレンジしていきます。



西表島を視察するアーティストの長場雄さん。2024年に発表される、アートワークもお楽しみに



西表島でのアート活動、文化的な発信などもサポートしていきます



「西表島の明日のために」、エシカルな旅のあり方を模索しながら発信、創造していく「Us 4 IRIOMOTE」を、これからもどうぞよろしくお願いいたします。


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