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島の藍色



こんばんは。今日は8月の新月。今夜も、西表島からエシカルラジオお届けします。

本コラムは、SpotifyYouTubeで音声コンテンツとしても配信しています。


(2022年8月27日19:30〜配信スタート)






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#10 島の藍色


ある夏の日、西表島の染織工房で藍染めの作業を見せていただいた。


藍染めに使われる染料の「藍」は、日本では飛鳥時代から用いられてきた馴染みのある植物で、生み出される深く美しい青色は「ジャンパン・ブルー」とも呼ばれている。


西表島で主に育てられている藍は、本土の「タデ藍」や沖縄本島の「琉球藍」とも違う

「シマ藍」という豆科の植物だ。



朝いちばんに刈り取ったフレッシュなシマ藍の葉をたっぷりの水に漬け込んで、

真夏の太陽の下に数時間置いておくと、葉に含まれた成分が溶け出して染液になるという。




真っ白な布を、一見すると薄い緑色にしか見えないその染液に漬けて引き上げると、

一般的な藍色(インディゴ・ブルー)とはまったく違う、涼やかな薄い水色に染め上がっていた。


さらに、その布を広げて、まぶしい太陽光線の下にさらしていると、

みるみるうちに青の色味が深みを増してきて、10分ほどで少し緑色に近い、

とても美しい浅葱色の布が仕上がった。





植物の力、水の力、そして太陽の力が合わさって生まれたその色は、

まるで、西表島の夏の海をそのまま布に写しとったようだった。




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