こんばんは。
あっという間にお正月も過ぎ去っていきましたね。
みなさまいかがお過ごしでしたでしょうか?
本年も、Us 4 IRIOMOTEをどうぞよろしくお願いします。
さて、今日は今年初めての満月。
今夜も、西表島からエシカルラジオお届けします。
(2023年1月7日19:30〜配信スタート)
今回は、西表島の島言葉のお話です。
#18 バーミィトーリヨー
沖縄には「島言葉(しまくとぅば)」と呼ばれる、各島々で伝えられてきた方言がある。
西表島にも西表の島言葉があって、たとえば、イリオモテヤマネコは「ヤママヤー」、
リュウキュウイノシシは「カマイ」という。
また、島の民謡や童謡など「うた」を通して、島言葉を聴く機会も多い。
島の人が口にする島言葉には不思議なあたたかみがあって、
その地域ならではの風習や歴史、人と自然との営みを感じさせてくれる。
「バーミィトーリヨー」
これは、私がいちばん好きな西表島の島言葉。
「わたしの取り分」という意味で、山や海で自然の恵みを採取する時に、
手を合わせて「バーミィトーリヨー」と唱えるそうだ。
圧倒されるほどの大自然が暮らしのすぐそばにあり、
山の幸も海の幸も、いくらとっても尽きることがなさそうな西表島だが、
島の人たちは昔から「わたしの分だけ、少しわけてくださいね」と、
自然の神様に手を合わせて、必要な分だけをいただいてきたのだ。
今では使う人も少なくなっているというが、この言葉を教えてくれた島の人は
「次に来た時も、また恵みをいただけるように。次の、またその次の世代にも恵みを残していけるように。
欲張って根こそぎ取らないことが大切」と、教えてくれた。
「バーミィトーリヨー」
豊かな自然と共にある暮らしや生き方が、
ひとつの島言葉(しまくとぅば)にも込められている。
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