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目には見えないもの|エシカルラジオ#19

更新日:2023年3月7日

こんばんは。皆さま、いかがお過ごしですか?


今日は2月の満月。

今夜も、西表島からエシカルラジオお届けします。


本コラムは、SpotifyYouTubeで音声コンテンツとしても配信しています。


今回は、島で行われている行事のお話です。


 




沖縄には、お正月が3度ある。


1度目は1月1日、いわゆる元旦に迎える「新正月」。

2度目は、今年は1月22日に迎えた「旧正月」。


そして3度目は、旧暦の16日に迎える「十六日祭(じゅうろくにちさい)」だ。


「あの世」のことを沖縄では「「後生(グソー)」というのだが、十六日祭は「グソーの正月」、つまり「あの世の正月」と言われている。





沖縄の中でも、西表島を含む八重山諸島では特に盛大に十六日祭を祝う習わしがあって、

当日はお昼を過ぎた頃から一族のお墓の前に家族や親戚が集まる。


そして、墓前にお供えしたごちそうやお酒をいただきながら、唄三線を楽しみ、

子どもからお年寄りまであの世のご先祖様たちと一緒に、みんなでお正月を祝うのだ。


十六日祭に限らず、島の年中行事にふれると

「あの世はすぐそこにあって、ご先祖様と共に生きている」ことを強く感じる。


目に見えているものだけではなく、目には見えないけれど確かに「ある」ものを大切にする感性は、こうした行事を通じてを通じて育まれていくのだ。

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