映画に寄せられた、みなさまからの声
Movie Review
アコーディオニスト・作曲家
coba
「自然界では強いものが弱いものを助けます。一方的に利用するものは、利用するものが居なくなった時に滅びてしまうから。」
西表島で40年間ツアーガイドをする森本さんの言葉が胸をえぐる。奪い尽くし、獲り尽くす者には滅びの道しか残されていないのだと、島の賢者たちは警鐘を鳴らす。
生態系の頂点に立つと自負する我々人間は、自然からの全ての恵みを尊敬し、自分より弱い者に優しくならなければ存続できない。あるいは存続する意味がない。だって我々こそが自然の循環の一部だから。
島の自然と呼応しながら流れるように生きる人生がそこにある。この映画には、我々が最近作り出したエコやSDGsといった言葉では到底語りつくせない生きる意味、人生を紡ぐ本質が描かれている。
講談社 FRaU 編集長 兼 プロデューサー
関 龍彦
西表を訪れた時、明らかに濃度の高い夕陽、今にも降り注いできそうな星空など、そのパワフルな自然に圧倒されました。そして、この自然を享受しながら暮らす島の人々に、うらやましさと敬意を感じました。「人間は自然より前に出ちゃいけない」──石垣金星さんの言葉が守られていく限り、西表島は、日本が誇る世界の「自然×文化」遺産として、生き続けていくのだと思います。
南方写真師
垂見健吾
西表島を主役に、石垣金星さん昭子さんの暮らしを通して、自然、歴史、伝統文化、動植物、生活、そこにある大切なものと時間を軸に、長時間かけて丁寧に、愛をもって記録した珠玉のドキュメンタリー映画です。
タルケンおじぃのお勧めやさぁ〜!
編集者
権 聖美
金星さんの優しい歌声に引き込まれ、美しい映像と音楽に癒やされ、学び、感動し、最後まで温かな気持ちに包まれていました。そして、気が付きました。西表島のすべてのいのちと、制作に携わる人々が愛と覚悟を持って果たしたスクブン(役割)3年間のドキュメンタリーなのだと。
祖納にあるこんもりとした岩をくり抜き墓とし、やがて自然に還っていく。島で生き抜いた者だけに許される特権。島を守るということの答えがそこにある。
気象予報士
森 朗
西表島には、月や風景の美しさ、動植物、人間、そして豊作祈願などを歌ったさまざまな民謡が残されています。仲程長治さんが、その西表島のドキュメンタリー映画を撮るというので、ヒューマンドキュメンタリーなのか、動植物なのか、はたまた自然環境保護かと想像を逞しくしていたのですが、できあがってみれば、島の空気と水と土を得る全てのものの「生」のドキュメンタリーでした。まるで八重山民謡の世界観そのまま。今を生きるだけではなく、生き続けるということの大切さを考えさせられました。
喜山荘一
氏族の呼称でも比喩でもない、「生命の源泉」としてのトーテムとのあいだのトーテミズムは幻想ではないと言おうとしている者にとっては、仲程長治の『生生流転』は、まさにトーテムとその化身たちの世界だった。ほらここに、ね、と言いたくなるような。
しばしば映画の背景に流れ、石垣金星さんも唄う「井戸ヌパタヌ小蛙誦言」は、トーテミズムの段階から継承されたものとして筆頭に挙げられる曲だ。その世界をこのうえない色で見せてくれる。インタビュアーの声はなく、インタビュイーの声だけがあり、捉える視線ではなく、見られるカメラ視線というような位置取りで、見る者は知らず知らずのうちにこの世界の一員になっている。ドローンで俯瞰した美しい光景を見ることはできるが、ドキュメンタリーといっても、外側から客観的に眺める視線はない。それが心地よくもあれば、都市のなかにいて島にいない自分を不思議にも思わせた。
認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金
事務局長 坂元雅行
思わず見とれるような西表島の野生的な自然。そのさりげなく、穏やかな紹介は、観光用PVを見慣れた目には新鮮だ。そして、島に生きる人々が自然に働きかけ、その恵みを利用して生きる姿が歳時記のように粛々と描かれる。そこには悠久の時が流れ、物質主義と拝金主義が席巻する都市生活とは無縁であるかのようだ。しかし、路上に冷たく横たわる国の特別天然記念物、イリオモテヤマネコの姿がうっとりとした気持ちを現実に引き戻す。島の経済を牽引する観光産業が成長すれば、都市部から癒しを求めて訪れる観光客が増え、交通量も増加する。世界自然遺産登録というバッジは、その状況を加速するだけのポテンシャルを持つ。だが、このバッジは本来、世界レベルで顕著な普遍的価値があると証明された生物多様性を日本が守り抜くという誓約の証し。路上のヤマネコの眼は、もはや光を失いつつも、世界遺産登録がアクセルでなくブレーキとなるよう訴えるかのようだった。
防衛大学校名誉教授
山口晴幸
亜熱帯海洋性気候に棲息・繁茂する特異で希少な動植物や水景などの映像、また、自然の魅力に留まらず,その自然と共に生きている島の人達の生活はじめ,先人たち から受け継いできた,芸能・民芸や風俗・風習などが調和し、西表島ならではの魅力が伝わってきました。しかも、このような島の「輝き」の部分だけではなく、後半部では,その希少な動植物生態系や自然景観に深刻なダメージとなっている海洋ごみやレンタカー交通量激増、観光の在り方など「暗」の問題にも一石を投じている。繰り返してゆっくり観たい作品です。
アーティスト
三好 大助
圧倒的な浄化体験。たましいが洗われるとはこのこと。いろんなドキュメンタリを観てきたけど、これほどまでにふるふると、胸が澄み切る体験はなかなかない。
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監督・仲程長治さんとプロデューサー・松島由布子さんが3年以上かけて、西表島の生命たち、住まう人々に密着して形になった、汲みたての湧き水のような作品。
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いのちとは?人間のこの星におけるほんとうの役割とは?
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圧倒的な映像美と澄んだ音楽とともに、ぜひ味わってみてほしい。今の時代を象徴する作品だと思います。
YouTubeのコメント欄に寄せられたみなさまからの声
同じ日本だとは思えない大自然に圧倒され、と同時に自然との共生共存の難しさを改めて感じました。美しい海、滝、マングローブ、その大自然の中に暮らす動植物魚達…その裏側で過酷な人災がある…そしてそれは西表島に限らず私の住む北海道も同じ。人間にとっての便利な暮らしは、時として動物から住処を奪い、自 然を破壊してしまう事さえある…。この🎥を観て、自然に敬意を持って生活する島人の方達を見習って、微力でも自分に出来る事をやっていこうと思いました^^*✨
認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金
理事長 戸川久美


