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あたりまえの幸せ

更新日:10月14日



こんばんは。今日は9月の新月。今夜も、西表島からエシカルラジオお届けします。

本コラムは、SpotifyYouTubeで音声コンテンツとしても配信しています。


(2022年9月26日19:30〜配信スタート)





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#12 あたりまえの幸せ


石垣昭子さんが主宰する紅露(クール)工房では、

大きなユウナの木の下に置かれた甕の中で琉球藍がぶくぶくと発酵していた。




島では「ブー」と呼ばれる植物、苧麻(ちょま)の繊維を指でよって

糸づくりをしている昭子さんに「大変な仕事ですね」と声をかけると、


「実は全然、大変じゃないの。

 子どもの時からやっているから、自然に指が動くし、からだが動く。

 なんにもないと手元がちょっと寂しい、という感じよ」


という返事がかえってきた。


昭子さんは、無理をいっさいしないという。


「無理したら挫折するし、しんどいことは続かないでしょう。自然体でいられる心地よさみたいなものが工房の中にあって、そういうものを自分自身でつくってきた。でもそれは、意図してつくったものでもなくて、西表の暮らしの中で自然と流れるうちに、今のかたちに辿り着いたのよ」と。


ゆるやかにゆるやかに流れる、紅露工房の時間。


パートナーと役割分担した仕事を糧に、

自分たちのつくったお米と野菜、ときどき入ってくる魚やお肉で

質素だけれど、静かにまわっている生活。


「こういう毎日が、もう幸せとも思わないし、あたりまえだし」

と昭子さんは言うけれど、特別なことではない「あたりまえ」こそが、

ほんとうの「幸せ」なのかもしれない。




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