世界自然遺産に登録された『西表島』その豊かな「自然」と「暮らし」を旅するドキュメンタリー

Us 4 IRIOMTE THE MOVIE 生生流転(せいせいるてん)

※紅露工房は、観光地ではございません。見学はご遠慮いただきますようお願いいたします。

※御嶽や拝所、ご先祖が眠るお墓は島民の皆さまが大切にしている場所です。 無断で入ることはお控えください。

※祭祀はイベントではありませんので 思いやりと配慮を持った行動をお願い致します。  

※本作では許可を取って撮影しております。

About the Movie

3年以上に及ぶ撮影。
美しい自然と、人びとの暮らし。

2021年夏、ユネスコの世界自然遺産に登録された西表島は、日本最後の秘境、東洋のガラパゴスとも呼ばれる。

 

生物多様性に満ちた圧倒的な「自然」だけが注目されがちだが、本作では、壊れものの自然を壊さぬように、先人たちの教えを守って「島と共に」生きてきた人々の暮らしを静かに追いかけた。

そこで出会ったのは、季節の節目ごとに行われる行事や祭り、山、川、海と形を変えて島を循環する水、生物たち。まるで、美しい旅をするように自然と、その世界に引き込まれていく。

 

島の先人である野生生物や祖先への感謝を忘れずに、季節の巡りと節目ごとの行事に沿って暮らす郷土歴史家の石垣金星さん。途絶えていた昔ながらの手仕事を復興させ、島の自然素材を用いた染織文化を生み出す石垣昭子さん。二人をメインに、国内最大のマングローブ林を守るネイチャーガイド、島の食物連鎖の頂点に立つイリオモテヤマネコを守る活動、近年深刻さを増している海岸線の漂着ごみや、懸念されるオーバーツーリズムなど、日本で最初のエコツーリズムが始まった西表島で「今、起きていること」を3年にわたって記録。

 

生物多様性はなぜ重要なのか? 

行事や祭りをなぜ継承するのか? 

イリオモテヤマネコを脅かしているのは誰か? 

「自然との共生」とはどういうことなのか? 

私たちツーリストはどんな気持ちで

西表島を訪れれば良いのか?

 

石垣夫妻をはじめとする、西表島の人たちの日々の暮らし、そして、その『生きる哲学』は、私たちが忘れかけていた何か大切なモノを思い出させてくれる。

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すべてのものは、つながっていて、
すべてのものには、意味がある。

​監督、仲程長治からのメッセージ

仕上がりの形が見えないまま、ご縁に導かれるようにして、コロナ禍をくぐり抜け、2018年の6月から、この3年間撮影を続けてきた。3年なんて長い長い島の歴史から見れば、点のような大河の一滴だ。
それでも通えば通うほど、知れば知るほど、西表島の「何が素晴らしいのか」が、少しずつ感じられるようになっていった。

ここには、僕が生まれた石垣島とはまた異なる、この島独特の自然や文化がある。
ゆったりと回帰する時間の中で、全ての命が繋がりあって、少しずつ変化しながら循環している。ありのままの島の姿に心が震えるほど感動したし、体の中で眠っていたいくつもの感覚が確かに呼び覚まされた。五感を通り越して、それ以上に感じるものがあった。

僕たちが出逢った自然や人は、西表島の大いなる営みのほんの一部分に過ぎない。
だから「知っている」なんて言葉は口が裂けても言えないけれど、それでも この島の「本当の素晴らしさ」を少しでも多くの人に知ってもらいたいと思う。

文化をつくるのは人間だし、それを壊すのもまた人間だ。いつまでも自身が「知らない」ということを「知っている」。謙虚な来訪者の一人としてこの島と繋がっていたい。そして、「私たちにこの自然を少しだけ分けてくださいね」という気持ちで、西表島を訪れる人が増えることを願いながら、この映画を撮り続けてきた。

金星さん、昭子さんの手技や、祖先や自然を敬う心を映像として記録でき、たくさんの皆さまの支援や応援があってようやく仕上がった映画です。我々を受け入れてくれた、西表島の自然と皆さまへ心からの感謝を込めて。
 

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【監督・撮影・編集】 

仲程長治

シネマトグラファー

1959年、沖縄県八重山郡石垣市字石垣(石垣島)生まれ。島生まれ、島育ちならではの視点と独特の美的感覚が高く評価され、国内外で写真展覧会を開催。2017年冬より開催されている「やんばるアートフェスティバル」では総合ディレクターに就任。多岐に渡る活動のテーマは「琉球・沖縄の陰翳美」。島独特の「色」と、身近な自然から得るインスピレーションを、グラフィックデザイン、カリグラフ、写真、映像等で表現し続けている。オフィシャルサイト:www.choji.net

主題歌提供

Ryu Matsuyamaからのメッセージ

エメラルドグリーンの海、マングローブ、見渡す限りの美しい自然に溢れた西表島。

美しいものは目に入りやすいですが、その影には人間の手によって壊れていく自然や、消えていく伝統や文化がありました。そんな西表島の景色を前にして、自分の無力さを感じました。だからこそ、自然を綺麗に描くのではなく、人間にスポットを当てて楽曲を書いてみました。僕らには何ができるだろうか。それを考えるだけでも一歩踏み出せるような気がします。

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【主題歌】

Ryu Matsuyama 「Roots, trunk, crown」 


ピアノスリーピースバンド。イタリア生まれイタリア育ちのRyu(Vo./Pf.)が、2012年に“Ryu Matsuyama”としてバンド活動をスタート。2014年結成当初からのメンバーであるTsuru(Ba.)にJackson(Dr.)を加え現メンバーとなる。

​主な登場人物

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石垣金星 | Kinsei Ishigaki |郷土史家・伝統芸能継承者
1946年 西表島・祖納生まれ。1968年より中学校教師として勤務し、1975年に退職。島興し運動の中心的存在として自然を汚さない完全無農薬米の稲作に力を注ぐ一方、石垣昭子と共に「紅露工房」を開設。日本でいち早くエコツーリズム協会を立ち上げ、環境を重視した島の在り方を提唱。

石垣昭子 | Akiko Ishigaki |染織家
夫の石垣金星と共に西表島に「紅露工房(くーるこうぼう)」を開設。 島の植物による伝統的な染織の復興に取り組む。伝統行事「節祭」の衣装を復活させ制作を続けるなど、島の伝統文化、技術継承の為に尽力する。