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バシヌトゥイ|エシカルラジオ#20

こんばんは。

3月の満月。いかがお過ごしですか?

今夜も、西表島からエシカルラジオお届けします。


音声は、SpotifyYouTubeで配信しています。(2023年3月7日 19:30〜配信)


今回は、カンムリワシのお話です。

 





西表島の道路沿いにある電信柱をよく見てみると、

まるでオブジェのように、先端にじっと留まっている鳥がいる


カンムリワシだ


よく晴れた日には、鳴き声を響かせながら空高く旋回している姿や、

雨上がりに、電線にとまって羽を乾かしている姿を見ることもある


西表島の希少な生物といえば

真っ先に思い浮かぶのはイリオモテヤマネコだが、

カンムリワシもヤマネコと同じ「国の特別天然記念物」で、

国内では石垣島と西表島のみに生息する絶滅危惧種でもある


鋭い爪とくちばしを持つ猛禽類らしからぬ

南国らしいのんびりとしたワシで、

狩りの方法も自ら獲物を追いかけるのではなく、

獲物をじっと待つ呑気なスタイル


田植えの季節には、電信柱や木の上など高いところにとまって

稲の苗を狙うネズミや、掘り起こされた田んぼから

カエルやヘビが出てくるのをじっと待っている姿から

「苗代の見張り番」とも呼ばれているそうだ





八重山で古くから親しまれている「鷲ぬ鳥(バシヌトゥイ)節」は、

そんなカンムリワシの巣立ちの様子をうたった民謡


お正月や婚礼など、おめでたい席でうたわれる歌なので、

まだ羽に白さの残る幼鳥、ビルパニを見かけたら

その日はきっと良い1日になると、勝手に思っている

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